第43回近畿ブロック搬出技術講習会(ハイキングレスキュー)報告

実施日 2024年4月6日  晴れ
場所:山科 大文字山安祥寺入口付近
参加者:18名+スタッフ16名 計34名
  

 

第43回近畿ブロック搬出技術講習会(ハイキングレスキュー) 報告

昨年に引き続き、労山近畿ブロックのハイキング・コンパニオンレスキュー講習を山科で実施しました。
昨年と同じく京都・滋賀合同開催で、今年は滋賀の担当です。

全国連盟から川嶋理事長、石川・臼井副理事長の3名が来られ、川嶋理事長から労山内での事故の話をお聞きした後、各班に分かれて結びの練習→斜面に移動してトラバースカラビナスルー(2本のスリングにカラビナを付けて安全確保しながら移動)→補助ロープを手掛かりにした登下降、ネット担架搬送と進めました。

今回は受講生がそれほど多くなく、相対的に講師一人辺りの担当受講生が少なくなって、きめ細かい助言が受けられたのではないかと思います。
講習の手順や狙いを頭に入れて来ていないリーダーがいて、合同講習としてのあり方には課題も残りましたが、事前のトラバースロープ設置や、登下降のフィックスロープを往復で張るなど効率化のおかげで、去年よりスムーズに講習を行うことができました。
時間に余裕があったので、受講生にはロープ固定の練習もしていただきました。

ネット担架搬送では、去年には無かったスリングでの補強を取り入れましたが、さらに頭と足元に横木で補強を入れる工夫をしていた班もあって、より実用的な搬送訓練となりました。
最後のザック搬送は、講師によるデモだけになりましたが、今後研究の上、講習のプログラムに組み入れられればと思います。

毎回言っていることですが、このような技術は必要な時に全員ができて初めて意味を持ちます。
知っていれば自分自身の精神的余裕につながるだけでなく、他の人をサポートする側になって使うこともあります。
繰り返し練習して、会の他の方とも共有していただければと思います。   (山の会オフトレイル    N)