県連主催 「観天望気」 座学と実技 

 山の天気は低地とは異なり、登山に際してその基本的な特性を理解しておくことが求められますが、今回は当会T氏のつてで新進気鋭の気象予報士・林真哉(はやしまさや)講師を招き、滋賀労山・観天望気講習を実施しました。

林講師は夏は山小屋に勤務される岳人でもあり、このような講習の講師としてはまさに適任です。

 

午前中は、雲のでき方や前線、低気圧・高気圧と風の関係、山の天気の特徴など、座学で基礎的な知識を学び、午後は外に出て近くの長等山テラス・千石岩に登って解説を聞きながら雲の流れを観察しました。

 

座学は時間の制約もあって、初歩的な内容の噛み砕いた説明に重点を置かれている印象でしたが、何と言ってもよかったのは、ごく一部ですが実技で講師が実際にどこを見てどう判断されるか、その視点に触れることができたことです。

だからといってすぐ同じように自分でもできるわけではありませんが、大局的な気象傾向に絡む様々な局所的要素の複雑さを意識させられ、大変有意義でした。

 

講習は関心も高く、盛況でよかったのですが、最近は最低限の気象の知識も無いまま山に入ってしまう登山者が増え、知っていれば防げた気象遭難も多くなっているようにも思います。

こうした講習をきっかけに少しでも気象に目を向ける登山者が増えて、しなくてもいい遭難が減り、同時により登山の楽しみの幅も広がることにつながれば、一石二鳥ではないでしょうか?

(N・山の会オフトレイル)

 

 

2025年6月22日 晴れ

 

参加者:会員36、その他2、通訳2(実技会員34、その他1、通訳1)

 

 

林講師のサイト:

https://www.instagram.com/nonbiriotenki/

(インスタグラム)

https://note.com/nonbiriotenki/n/n1ca7066fd94f

(note)